スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アルジャーノンに花束を 第2話 優しい柳川くんは嘘をつく

もう明日は金曜日なんですが、いつまでも第2話を見ていたいくらいに窪田くんの柳川くんは素晴らしかったですね~。窪田くんのさりげなく体を張ったお芝居のひとつひとつも何度リピートしても足りないくらいにいいのですが、そういうシチュエーションに窪田くんを置くか!というところもあって、もう嬉しくてたまらないと。

そんなシーンの最たるものが、インディアンポーカーでイカサマやって、普段は穏やかに暮らしていても実は「ムショ帰りのコワイお兄さん方」に、古式ゆかしい「正しいヤキ」を入れられるシーン。その後、檜山くんとお互い「まー、しょーがねーな」という淡々とした感じで受け入れ、痛んだ体で、その歩き方で実家に向かっていくシーンでしょうか。

「しまったな~」という後悔も誤魔化そうとちょっと悪あがきもするけれど、不良少年たちの世界のルールを、すとんと自分のルールとしてすんなり受け入れているその風情。それは彼がこれまでどのような世界で生きてきた人間なのかを表すものでありますし、ヘタを打ったはみ出し者の(伝統的な)美学みたいなものを体現してくれているようにも感じました。それは、例えば重盛さんなら平安末期の武家公達の美学を、朝市なら大正の地方の先生の美学を、そして勇人なら孤高のヤンキーの美学を表現してきてくれたのと同じものなのかなぁと思います。

もちろん、どの「美学」も脚本と演出でほぼ8割が作られているのでしょうが、それを「美学」として、その世界を生きる人の「美しい様式」として、全然異なる世界で生きる人で感じさせてくれるのは窪田くんのお芝居ならではと感じました。

さて、本題の「柳川くんの嘘」。柳川くんは賭け事でイカサマをし、梨央たちに咲人だと名乗り、夫に逃げられた母に夫(柳川くんの父)からだとプレゼントをする。そして、自分を慕ってくれる咲人に「お前なんか友達じゃない」と言ってしまう。そのどれもが誰かのためを思って、その場の辛さを思っての嘘であるんですよね。イカサマと嘘サプライズは母親のことを思っての所業であるし、梨央たちへの嘘は、ちゃっかり柳川にも思えますが、檜山くんと彼女たちがぎくしゃくしてしまったからとっさに場を取り繕うとしてのようにも思えました。

そして、第2話の「お前なんか友達じゃない」発言。これは自分の憶測ですが、これはとっさに出た本音ではなくやっぱり嘘だと感じました。母のことや自分がやったイカサマで追い詰められてしまった柳川くんが、自分を慕い、自分のためにお金を全部あげてしまおうとする咲人にこれ以上負担をかけまいとして、彼を自分から引き離そうとするために、ついてしまった嘘だと思うのですね。いわゆる「青鬼さん嘘」といいますか。

それは、病院のベッドの上で咲人の悲痛な叫びの方向にすっと見る時の哀しみと後悔が混じった表情からも十分に感じるのですが、咲人に「友達ってのは対等なんだよ」と言った時の声のトーンが恫喝するような野太いものになっていて、そこに柳川くんが咲人に虚勢を張っている、張らざるを得ない状況になっていることを感じたからでもあります。それこそ、柳川くんと咲人が言葉とは裏腹に対等、いや柳川くんが負けそうになっていることでもありますが・・・きっと柳川くんは自分にも「嘘」をついたのでしょう。

柳川くんはその場その場ではとても上手く嘘をつける人でありますが、結局のところ「嘘」は愛する人を、そして自分を幸せにはしていないようです。そんな柳川くんが、この物語が進んでいくにつれ、自分の個性であり宿痾でもある「嘘」とどのように向き合っていくのか見てきたいと思います。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ましゅましゅ

Author:ましゅましゅ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。