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アルジャーノンに花束を 第6話 Yes, We can. But, We are lonely.

高い知能を手に入れ、一生懸命伸びていく咲人の輝かしいところをもっと描くのかと思っていたのですが、なんなんの。咲人から見ると、遙香は他の男のものになっていて、梨央は自分を利用しただけで、母親には猛烈に拒否られ、花屋の仲間たちには薄気味がられ・・・とことごとくネガティブな場面にさらされる咲人。

でも、夜の研究所でアルジャーノンに「友達だと思っていたのに」と悲しむ場面で、流れる昔の映像が、キラキラと明るく、出てくる柳川くんをはじめとした仲間たち、梨央ちゃん舞ちゃんの笑顔がとても素敵なんですよね。それを咲人は馬鹿にされる利用されている場面と哀しい意味づけをしてしまう。あのみんなの笑顔は、到底バカにしてたり偽善的な笑顔には思えないのですが、かと言ってそういう気持ちがみなに全くなかったとは言えない・・暗闇に落ちていく人の心情をよく描いていたと感じましたねぇ。

ともあれ、彼が持っていたはずの人のきずな、あいきょうで人をつなぐ能力をすっかり失ってしまいその哀しい気持ちを抑え、まるでこころを持たないロボットのように心を抑圧し、すっかり孤独になって蜂須賀部長との妄想的な関係の中に埋没していくのでしたよ。二人して、真実の、誰もが行けないフロンティアに行けると信じて・・・

高い知性を身につけたはずの咲人が同時に見せていく暴力的といってもいい態度。それは、青年期の知覚運動能力の発達でいわゆる「力」を持つようになったこと、合理的に考え、努力をたゆまぬことにで他の人も解けない課題を「自分は解ける」という自信を持ったこと、の両方から生まれた「自分はできるという自信」を拗らせた姿なんだろうなと感じましたよ。

若者は「なぜその人ができないのか」ということに本質的に不寛容で、そのできない人をそのまま受け止めることができない。「合理的なことを言っているだからできるはず」とついつい考えてしまう訳ですが、できない人にはそれは「暴力」となって降りかかる。「できないこと」の背後は思いのほか複雑で、「できないこと」をそのままありのまま受け止め、放置することさえ現実には必要になる。しかし、未熟な「知性と自信」にはその「放置」が、「無為でいること」が、できない・・

今回それと対照的な姿で再びクローズアップされてきたのが第6話の柳川くんでしたね。彼は「できないことはできない」と心の奥底でわかっているような気がします。だから、金をせびる母親を矯正させようとしないし、知的障害のあった頃でも咲人を騙したり上手く利用しながらも彼を治したり教えたりなんてすることはなかった。萩原社長の彼が結婚でできない理由を離そうとした時に、ヘッドホンをかけて素知らぬ風情だったのは単なる無神経と言うよりも、「そこから先は踏み込んじゃダメ」と彼がわかっているからなのでしょう。

そして、変化した咲人のことも、それは表面的かもしれないけれど彼を守り受け入れようとする。班長と喧嘩した咲人に「じゃんけんしよう、あいきょでしょ」とボソボソと言ってたり(あぁ、涙でそうでしたよ)、咲人を班長たちから守ろうと野球の防具で防備していたり(あのシーンはふざけながらも意味深いシーンで凄く良かったですよ)、咲人が厨二病的に指摘する彼らの弱点を「言葉を選べ」とは言いつつも自分から「マザコンだよ」と肯定していたり。そして、咲人の心ない真実の言葉に本当に切れても、去っていく咲人に「おい、おーい」と最後まで声をかけていたのも柳川くんなんですよねぇ。

しかしながら、心ないことを暴露していく咲人のいうことも真実で、柳川くんが多分に大事な問題を、無為に放置し続けているのも事実で、この「アルジャーノン事件」という揺らしが柳川くんにどんな影響を与えるのか、あぁ、早く来週が来て欲しい、来週はあんまり出番がないかもしれないけれどw、と思う次第であります。で、明日はそんな素敵な柳川君の第6話を語りたいと思います~。
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楽しみにしています

いつも楽しみにして、拝見させて頂いております♪
ましゅましゅさんの解説でドラマの面白さが倍増します。
なんて素敵な文章なのでしょう!

窪田さんを認識したのは、久々にみたドラマnのためにでした。
私は断然安藤派でしたが、窪田さんの他の作品等YOUTUBE動画見ていたら、はまってしまいました。
(たぶんサマーヌードで恋に落ちた状態に・・・)
これからも色んな窪田さんが見られそうで嬉しいです。
正直ドラマって、寝る間をさいて見て何週と見て、最終的に面白くなかったとき、家族や仕事を犠牲にしてしまったような妙な罪悪感が残るのでほとんど見なかったのですが、窪田さんがいればそれだけで幸せな時間で、ありがとうです(^o^)

No title

はるさん、はじめまして。コメント本当にありがとうございます。

解説というかドラマを見ての大妄想ですから、話半分に読んでいただけると大変助かります(^^;;;それにしてもアルジャーノンは妄想の翼を大きく羽ばかせていただける、自分にとって刺激的で大変面白いドラマで、充実した日々を送れております~。

テレビドラマに対する姿勢をお伺いするとはるさんって凄く努力家さんな感じに思えました(妄想すみません~)。そのはるさんが窪田くんならとおっしゃってくださる。窪田くんの努力家なところ、お芝居の一つ一つの濃度に反応してくださっているのでは!と勝手に思ってしまっております~。ぜひとも過去の作品も見ていただいて、窪田ワールドをご堪能くださいませ!

で、サマヌ光&安藤派・・私もそうだったりします~。もちろん成瀬くんも素晴らしかったけれど、人物の好みとしてはそんな感じです。そして、柳川くんは溺愛しそうなほど好き。そんなサイトですが、どうぞこれからもよろしくですーー。

No title

ましゅましゅさん、こんばんは!

6話、哀しい回でしたね。
咲の「もっとみんな喜んでくれると思っていた」には、率直に「そうだよねー」と気の毒になってしまいました(涙)一方どうみてもブラックな博士は「父だ」と言ってくれるのだから、そちらの手をとって歩いていきたくなっちゃうのも分かる気がします。。

でも一番哀しいのは、今まで咲のみていた、パチパチ写真を撮りたくなるようなキラキラした世界がいっぺんに色あせてしまい、当たり前かそれ以下の世界にみえてしまうようになってしまったことですよね〜〜
知能が向上して現実が見えてきただけではなく、遙香との恋があんなカタチでいきなり幕を閉じてしまったことが大きな原因のように感じました。とはいえ、彼の繊細で温かい感性は咲のなかに確かにまだ存在すると、個人的には思っています^^

そしてまた咲の知能が下降する前に、博士とともに、音楽や素晴らしい芸術を味わって記憶のどこかにしまっておいて欲しいです。博士にももう一度、人間らしい日々が来て欲しいのですけど。そんなに都合よくはいかないですかね。。

遙香は手術に加担してしまった経緯もあるし、ふんばってもらって、妄想沼から二人を引き上げてほしいな。もちろん柳川にも。。そして、来週は、ドリフラ社長が咲を追い出すみたいだし、何かと待ち遠しいです。
ではでは。





No title

ねむり箱さん、こんばんわ~。コメントありがとうございます!

ホント哀しかったですね。私も咲人が極端に猜疑心に苛まれるようになったのは、遙香とお母さんのことが大きかったと思います。第5回のオープニング、桜の並木を二人で歩く咲人と遙香への姿が本当に幸せそうだったから、余計につらく感じましたよねぇ。

そして、お母さんにも拒絶され・・・普通に成長してきた大学生の男子だって、世の中全体への見方が歪んでしまうですよ。普通だったら、こういう時に男友達の支えっていう感じなんですが、それもうまくいかず・・・。博士が焦らず、ゆっくりと見てくれたら、こういうすれ違いももう少しマイルドに収まっていたかも・・・と思ったりしますね。

博士も実は相当に追い詰められているような気もします。ねむりさんが書いていらっしゃるように、博士の本当に愛する世界を咲人と一緒に味わって欲しいですよね。でも、博士は相当に科学のためと言って、自分を殺して、相当に酷いことをもうしてしまっている・・・。栄光の孤独か、転落の暗黒か・・どっちかなんでしょうかねぇ。

ジョブチューンで千明さまが言ってましたが、7話では遙香と咲人の関係が大きく変わって、咲人を本当の意味で支えようとするらしいですよ。どうか、みんなが幸せになれる結末が来るよう、祈るしかないでしょうかねぇ・・・。
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