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アルジャーノンに花束を 第7話 ざくっと雑感

ちょっとネットで見てみたら、実験用の白ネズミ(ラット・マウス)の寿命はだいたい3年なんだそうです。約3カ月で子どもを産めるようになって、1年でヒトの30歳、2年になると人の60歳程度となって老齢と言われるそうです。ヒトに比べ約30倍のスピードで成長が進んでいく白ネズミたち。6話、7話での咲人の成長、成人化、ホームからの独立、そして性的に女性とも結ばれる(結婚?)が急速に描かれたのは、アルジャーノンと重ねられている咲人にネズミのスピード感を重ねる意味もあったかもしれません。

それでも、成長のスピードは違っても、成長した青年が次にすることは自立であり、独立。咲人が、萩原社長と蜂須賀部長という二人の「父」から離れて行ったのは、息子(咲人)が愛する2人の女性を奪い、そして彼らに自分の生き方を押しつけようとする「父」への反発という古典的な物語のパターンなんでしょうが、生き物の視点からみれば、性的に成熟するとそのように「父」や「家族」を見て嫌悪するようになり、巣立ちが促される・・ということなのかもしれません。ある意味、咲人はアリダだったりする訳です(そして蜂須賀部長は銀メガネww)・・。

とは言え、息子が「父」の呪縛から簡単に逃げられるという訳ではなく、遙香と愛を確かめ合う咲人がやたら強気というか、遙香の意志を絡め取る様な態度を取ったのは、蜂須賀部長のやり口が彼の中にも息づいている、そんな風に感じましたよ。処女地に降り立つ新人類の二人と見せかけて、実のところ古くて同じ物語を繰り返している・・同じようん新たな問題が起きるのでは・・・そんな懸念もうっすらと感じたりもいたしましたよ。

捨てられた「父」である蜂須賀部長ですが、失敗が明らかなところもあって、個人的にはどうも同情的な目線で見てしまうところがあるんですよねぇ。息子を亡くしたという理由もあるけれど、生き馬の目を抜く孤独な研究者の世界では、自分の研究を、自分が研究してきたという証を、優秀で信頼できる誰かが継いでくれることに執着してしまうのはわかるような気もします。研究なんて、どんどん新しいものが出てきて、あっという間に自分のしてきたことはチャラになりますから、自分のしてきたことの証しのためにも咲人がより発展させてくれる・・そんな夢を持ってしまったのかもしれません。

一方、もう一人の「父」である萩原社長が咲人に執着しなかったのは、彼が築いた花を届けるDFSのという世界の確かさ故なのでしょう。誰でもできる仕事ではあるかもしれないけれど、過去から現在までずっと続いてきた世の中からいつも必要とされる、そして人を幸せにきちんと幸せにできる仕事。その強さが萩原社長の正気に、そしてDFSに集う若者たちの拠り所に、繋がっている気がいたしました。

とは言え(よく使うな~自分w)、梨央パパに一杯食わせた部長の件はなかなかに興味深かったです。なぜALGが脳が委縮すると言う梨央の病気に利くのか疑問な方も多かったと思うのですが、そんなことだったんですねぇ。それは梨央にも大きな絶望をもたらし、ひいては檜山くんたちの絶望にも繋がっていきます。お金に雁字搦めにされている研究(というかその責任者たち)の世界の色々とアコギな感じは、本当は怒り狂うべきものでしょうが、ちょっとだけ目が覚めたような感じもいたしました。そして、そこから、物語の最終章への動きが始まっているのでしょう・・・

ヒトが一人、成長して、仕事をして、そして今、恋愛のことで夢中になっている、そんな背後にこんな色々な人々と物事がうごめき、相互に作用し合っている。それは単なる偶然でも、ドラマの中の作られたものでもなく、今生きている自分にだって思い当たるところがあるのかもしれない・・・そんな風にますます思う第7話でした。
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