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唐版滝の白糸 3週間5本勝負が終わって:アリダは何処へ

みなさまいかがお過ごしでしょうか。私はどっぷりアリダロスにはまっております。何より、アリダ窪田くんが出ずっぱりの100分間の舞台。おそらくここまで出ずっぱりの窪田作品はこれまでになく。その濃い時間を序盤、中盤、終盤と、公演期間全体を通じてみることができたそのありがさ。じっくりと同じ演目を見る、そんな経験も初めてでありました。なんたって、きちんと(まぁどっぷり窪田目線なのですがw)お芝居をみるのさえ初めての経験。みんな、みんなが初めてのことで、初めてのことを経験する時ならではのキラキラさというか、高揚感に翻弄された3週間でありました。

その3週間の中で舞台の上のアリダがどんどん変化していったり、長丁場の舞台公演というものと戦っている窪田くんの様子を目撃したというのも、貴重な経験でした。アリダの風情と言うか、設定年齢がだんだん上がってきて細かな表現が変わっていったり、お芝居自体の柔軟性というか平さんや大空さんとの駆け引きみたいな雰囲気が徐々に深まっていく様子が感じられて興奮しきりでした。一方で、声の変化、それも疲れが出てくる様子も体感しました。期間の中盤以降から窪田くんの声が枯れ、でもなぜかよくセリフが聞こえる状態だったのが、ときどき声が途切れる部分が出てきて、千秋楽では腹筋や体いっぱい使って発声しようとている様子が2階席かでもわかるくらいで。

窪田くんはさぞかし悔しい思いをしたのでしょうが、ネガティブな気持ちを舞台で(当たり前なんですが)ちっとも見せずそこも感心ポイントだったり。そんなことはお芝居、作品自体の外のことなんですけど、自分の関心が窪田正孝という俳優さんがどんな風に出来上がっているのか、どんな風にできていくのか、どう人間を演じようとしているのか、そんなところに興味があったりするので、それが如実に見えた今回の公演は本当に自分にとって得難いものになったなぁと思うのでした。

今回、舞台のバリバリのキャリアの豊富な俳優さん方との共演で、アリダ窪田くんのお芝居の特徴というか、違ってるなぁと感じたところも色々ありましたね。まず声ですが、輪郭がないのに、すーっと通って、言葉も聞き取れる不思議な声でした。平さんや大空さんのセリフはやっぱり言葉が耳に届くよう、イントネーションとか子音の聞かせ方がきっちりしてるんですけど、窪田くんは声のトーンというか音がまず頭の中に響くのですよね。でも振り返ればちゃんと言葉が聞こえている。激高しても声の太さが消えず、言葉が声にするーっと、ある意味表面的に乗っていて、不思議な響きを放っていたと思います。今回、声が枯れちゃったので、こうした発声が変わっちゃうかもしれないので、今しか聞けない響きになるかもしれないですね。

あと、演技も、これもメインのお二人と比べると何かが違う。今回の窪田くんの演技はすーっと流れていって掴みどころがない。細かくも、大きくも体を動かしているのはよくわかるんですけどね。でも、平さんや、それこそ大空さんは動いている中でもきちっと止めて、しっかりと印象を残す。窪田くんがこれまで活躍してきた映像は見る枠のある中での演技(切り取られる枠をきちんと意識した演技)になるけれど、舞台の演技には枠がないから、それに当たるものを自分で作んなきゃいけないのかなぁと感じましたね。でも、先ほどの声のことといい、演技のことといい、今回のアリダの演技には、この「すーっと」感、クリア感、拡散感が強調されてる気もしました。なんか、宮崎駿監督がプロの声優さんを使わない時と同じ感じといいますか。

そんな自然感の強調というのが、中盤以降のアリダの青年化につながったのかなとも感じています。子どもの心を多分に持った無垢である意味人間離れした存在のアリダから、頼りなさと、こっすっからさを持ち、行き先の見えなさを抱えるが故空想の世界に溺れ、金と女を恐れる20歳前後の青年らしいアリダに変わった。今時のニート青年のごとく、大きな欠落にすでに気づきながらもどう人生に向かったらいいか目をそらしているような、リアルな存在。でも、生き物としての肉体の可能性はすでに備えつつある。そんな風にアリダが窪田くんに近づき、それはこの戯曲の中にある普遍性(自然性)を強調していったのかなぁと思うのでした。

そんな風に一編のお芝居を通じて、様々な「変化」や「比較」を感じつつ、窪田くんの一歩を見ることができたこの3週間。深くて豊かな時間を過ごすことができたありがたさを、窪田くんとこのお芝居に積まれてきた様々なものに改めて感謝したいと思うのでした。さて、アリダ窪田くんはどこへ行くのでしょう。また、彼の匂いをどこかで嗅くこともできるでしょう。その日を楽しみに、また。
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No title

世の中はクリプレの心也でもちきりのようですが、
ついに、やっと会ってきました、アリダに!
大阪の劇場、シアターBRAVAは、想像よりも小さくて、
勇んで会員登録してチケットをゲットした私は、前よりど真ん中の
席だったので、バラックのセットがすぐそこ!
そして、我らがマサ君ことアリダがすぐそこ!
きゃああ、本物だあ!と心の中で叫びましたわ。
生マサのきれいなこと!色白いし、肌もきれいやし、顔だちはほんとに
美しい!こりゃあ、並みの女の子よりもかわいい!
で、アリダ。皆様の感想から推察するに、お子ちゃまアリダだったようです。仕草、話し方、ホントに可愛らしくて17歳の少年でした。
銀メガネさんとのやり取りは、テンポ良くて、面白かったですね。
心から信頼もしてないけど、疑ってもいない。
身寄りのなくなったアリダには、かつての誘拐未遂犯でさえ、身内に近い存在だったのかな。
理由もはっきりしないまま自ら命を絶った兄への怒り、生き残ってしょんぼりするどころか、生き抜くことにギラギラしているお甲への怒り。
でもそのお甲への気持ちの変化を実にみごとに演じていましたね。
あ~、もう一回見たい!ましゅましゅさんが何度も見に行った気持ち、
よくわかります~。帰りたくなかったもの。
あちこちで評判の、カーテンコール。誰よりも深々とお辞儀をして、
アリダではない、静かな充実感を漂わせた笑顔でした。
もう、手を合わせて拝みたい!(おばあちゃんかい?)
すみませんね、長くなりました;;ほんとにすみません。

No title

もんちっちさん、こんばんわーー。

舞台レポ本当にありがとうございます!私もまだまだアリダロスが続いているので、大阪のお話、本当に嬉しいです!!あーー、アリダに会われてきたんですねぇ。で、なんて素敵なお席!!。「すぐそこ」って本当に羨ましいです~。

で、生窪田くん、本当に美しいですよねっ!登場シーンをすぐ側で見たことがあったんですが、アリダのファニーな可愛い顔とはまた違う、綺麗な顔立ちで正直、電撃が走りましたww。

で、お子様アリダの日だったんですね!17歳ってなんかわかります。東京でも可愛いと大評判だった10月15日ごろの感じだったんでしょうか?銀メガネへの思慕みたいなものありますよねぇ。

で、おっしゃるように気持ちの変化や気持ちの幅やバラエティが凄くって、見てるだけで嬉しくなる窪田アリダでしたよねーー。あーー、もんっちちさんのレポでまた会いたくなりました!本当に、私も、おばあちゃんのように手を合わせてしまいます(って、東京千秋楽でやっちゃってますがw)

それで、今回の大阪に行った方のレポを読むと、もしかすると日替わりでアリダの年齢変化してない?と感じています。お甲さんも、銀メガネもトーンが違っている日もあるようで。もしそうなら、このキャスト、本当に凄いですね!

ありがとうございました!一生忘れられない思い出ですよねー。
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