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Nのために 第4話 謎と報い

執拗に杉下・成瀬を追いかけて、「ほっとけや!」の声も上がっている高野さんでありますが、愛する妻が死にかけて、かつ、その妻の動向がどうも怪しい、何か隠している様子がありありな妻を横目で十年も見ていては、やはりあの2000年の彼女に何があったのか、その鍵を大きく握るあの二人を追いかけてしまいたくなるのが恋する人間の性ではないかと思うのです。

というか、あの事件で本当の被害を受けたのは高野さんだけなのかもしれないじゃないですか。2000年のあの事件を境にできた、高野さんとなっちゃんの間にできた埋めがたい溝(ときっと高野さんは感じている)と、それとは対照的にできあがった杉下・成瀬の強い強い結びつきを、何かにつけて感じ取ってしまう高野さんですから、「自分の愛がまっすぐ通じなくなったその理由を知りたい」と思うのも、人間ならば当然かと思います。いつも愛には「なぜ?」がつきもので、「愛はミステリー」なんていう昔の歌謡曲を思い出すのでした。

しかし、第4話では、希美がいう「究極の愛である罪の共有」を分かち合ったはずの成瀬が数年もたたないうちに父親を亡くし(この父親が、緩慢な自殺をするかのごとく亡くなるのは本当によくあることで胸が痛いです)、守るものを失った人間の弱さでずるずると暗黒面に堕ちていきそうな風体を見せだした展開というのは意外だったと言うか、このドラマの登場人物の美学に対し独りよがりにならないよさを感じたところでした。

個人的に思うに、逞しく上を目指す希美とは対象的な成瀬の弱りっぷりこそ、希美の(内心の)罪を共有したいと願ったり、失意の父を支えたいと願ってしまう成瀬の優しさの急所というか、「誰かを守ること」をの生きがいとする成瀬の本質のネガティブな側面が出てしまったところだなぁと思うのです。守りたい父や家を失くし、守りたい以上にその強さに守られていた希美とも切り離される。成瀬は「罪の共有」を願って、その罪を荷ったけれど、「報い」のようなものに晒されてしまったのではないかと感じました。

その彼が受けている一種の「報い」を「罪の共有」を行った希美が今は全く気付いていない。そもそも希美の強さは成瀬の優しいからこその弱さをそのまま受け止めることができるのでしょうか。空を見つめる希美とその目に何も映していないかのように心の濁りが滲む成瀬。お互いに求めているかさこそ、繋がっているからこその生まれる双方の「孤独」がどのように展開していくのか、興味深く見守っていこうと思いました。
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