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Nのために 最終話 その3:まだ残る謎

あっと言う間に一週間経ってしまい、もう年末の、再びの窪田祭りに突入しそうなのに、まだふっとした隙に、Nたちのことを考えてしまいます。ドラマを見返すたびに、その時々の自分の気持ちを映しだすように、登場人物たちの内面が違ってみえるように思えます。

それは、テレビドラマが目に見えるものを伝えるメディアであること忠実に、このドラマができるかぎりキャスト陣の表情と身体表現で彼らの内心を伝えようとしているからなんでしょうし、現実と同じように私たちも見ている登場人物の気持ちを深く感じいったり、ある時は読み間違えたりするのでしょう。そういうところを特に意識させず、あれこれ考えさせてしまうのが、このドラマの魅力だなぁと思います。、

さて、最終回で一番不思議に思ったのが、遅れてきた西崎さんが安藤と出会ってしまい、エレベーターの中で問い詰められて、「これからやってくる男が杉下の究極の愛の男だ」と言ってしまったこと。この発言が、安藤の孤独さや嫉妬心を刺激し、チェーンを掛けさせることに繋がってしまいます。

もちろん西崎はその挑発がチェーン掛けに繋がるとは思わなかったでしょうが、野口とも近い安藤に悪印象を与えることはN作戦2の遂行に悪影響を及ぼすと、例えば成瀬の存在を気にしている安藤がすぐさま部屋にやってくるとか、とか思わなかったのでしょうか。なぜ、なんであんなことを言ったのか、その気持ちはどこにも記されていないように思います。

それにしてもN作戦2はその遂行でも散々で、希美の機転は野口を激怒させすぎ、西崎さんは奈央子の真意を知って彼女の自殺を止めることもできないくらい痛めつけられ、そして作戦から除かれていたはずの安藤が図らずも事件に少しだけ加担することとなってしまったのですね。ある意味、野バラ荘の3人組は、今度はネガティブな方向でしたが、3人揃っての計画を遂行してしまったように思えます。

物語のラスト近く、野原さんが西崎さんに向かって「いつだったか、西崎君と希美ちゃんと安藤くんが3人でこの野バラ荘を守ってくれたことがあったね」と言い、西崎さんが「そう3人でやったんだ」と微笑むんだあと、野原さんが「あの2人が友達でよかったねぇ」と言うシーンがあります。

初め見た時には、野バラ荘の三人組の今も心の中には残る繋がりを伝える心温まるシーンかと思っていたのですが、もしかすると西崎さんはN作戦2も「3人でやったんだ」と、希美と安藤と一緒にやったんだと、西崎さんしか認識していない「罪の共有」をしているのかもしれないと改めて思うのでした。

さて、そろそろ次回は終わりにしたいと思います。題は「時は満ちて、死を前にして」にしようかと。
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No title

このドラマはホントにすばらしかったんですけど,
原作既読者から言わせてもらうと,重要な心情と台詞が2~3欠けてます。
原作読んだら,西崎さんがなぜエレベータ-のところでわざわざ成瀬君の存在を匂わすか,なぜ安藤は周りが黙ってくれたからと言って,自分がやったことを正直に警察に話さなかったのか,それと最も重要だと私が声を大にして言いたい「なぜ,成瀬君はこのN作戦2に手を貸すことにしたのか」が全部書かれてます。さらっと。見落としそうになるぐらいさらっと。
でも,それがあるから,西崎さんの作戦を成功させたい気持ち,希美の成瀬君への気持ち,そして私が今一つ安藤を好きになれない理由(これはどうでもいいか)がはっきりしてくるんです。
が,これらがみんな削除されました。あ,もう一つ警察がやってきた時の希美の成瀬への依存度ももっと強く書かれてます。
これがドラマでも描かれてたら,成瀬なのか安藤なのか論争もそこまで起こらなかったと思うんですけどね。
そもそも原作にはない三角関係を強調させるためと,「大切な人のために自分が犠牲になる」という気持ちが恋愛感情以外にもあり得るんだという原作者の意図がわかりにくいから,ドラマではその感情を増幅させたのかな?
削除された部分を入れちゃうと,完全に成瀬か~?(恋愛感情なのか,と聞かれるとこれも違うような気がするけど)になっちゃうのがわかるから入れなかったのかな?
ちなみに,原作では,チェーンをかけたのが安藤だと,誰一人確信してない(まさか,安藤?いや,近所の子供かもしれない,という会話があるぐらい)ので,「罪の共有」に安藤は全く入ってません。

No title

もんちっちさん、コメントありがとうございます~。今回のドラマの原作と違っているところ教えていただいてありがとうございます!

おそらく、教えていただいた削除された部分と言うのは、今回のドラマでは方向性が変更された部分なんでしょうねぇ。そして、テレビドラマ版では、新たな方向性と意味が付け加えられたんでしょうね。

この記事の最初に書いたように、最後の「3人でやったんだ」という西崎のセリフの解釈も本当に色々だし、自分もかなり搦め手から書かせていただきましたけれど、このドラマでの西崎、安藤、杉下の、青春時代ならではの「仲間感」の描写が素晴らしく、そんなキラキラした時代をこの3人が共有していたという作り手の想いにはあったんだろうなと思った次第です。罪ではないけれど、確かに共有していた、大切な時間というものでしょうかね~。

最近の原作モノは、原作のトーンや意味合いをガラッと変えてくることも多いですね。出来は本当に様々ですが、そんな風になってきたのは、個人的には、あえて違う方向に改変する事で、同じ原作を使う別のドラマをふたたび作り出せるというのがあるかもしれない、なんて思う時があります。

No title

原作と違う!!とクレームが来るドラマは結構多いですよね(笑)
でもNは,着地点は変えてないんですよ。
そこに至るまでの経路や状況が少し変えてあったり,台詞が別の人になっていたり,気持ちを増幅させてたり,はありますが,結論は同じ。だから原作よりいい,と評価されてるんだと思います。
私も原作よりとても分かりやすくて,いいドラマだったと思います。
ただ,盛りすぎたために論争にまでなってるのは,スタッフの狙いなのかな~(笑)
もう一つ,不満(いや,不満ってほどじゃないけど)を言わせてもらうと,
「西崎さんは火を怖がっていたから燭台を手に取るはずはない」と安藤が高野さんに話す台詞は成瀬君の回想。
「これからはずっと一緒に居たい」という安藤のプロポーズは,希美が成瀬に言った言葉(決してプロポーズじゃないけど,これで成瀬君は作戦に参加することにしました)。
もうやめなくちゃ,って思うんだけど,ついつい,Nのことを語りたくなっちゃう,いけませんね~。
早く次のお仕事がないと,成瀬君が離れない;;

No title

もんちっちさん、再びのコメントありがとうござます~。

ドラマ版が評価されたのは、ドラマとして、濃密でおっしゃるとおり色んなところが盛り込まれていて、しかも完成度が高かったからでしょうね。久々に、何度見ても新しい発見のある、見る側の気持ちの方向性一つでそこに秘められた意味をいくとおりも発見できるドラマに仕立て上がっていたという点が素晴らしかったと思います。

あと、やっぱりどの人物を深く、濃く描いて、愛着を持てる様に構成したことも大きいんじゃないでしょうかね。私なんて、奈央子にさえ、愛着持っていますから!。だから、論争うんぬんは、不毛だなあぁと、なんでこの複眼的な、多層の意味を持つことを明確に意識したドラマで、「どっち」とか「こっちが正しい」なんてことを言うのは面白さを手放してるなーなんて思うんですがねw。

消極的な感じで言えば、きっと論争せずに、それぞれが自分の想いや意味づけを大切に静かに心の中に秘める、という成瀬っぽい処し方がこのドラマには会っていると思うんですけれど、これだけワイワイと盛り上がってしまうのは、おそらく、このドラマが授かった生命感で、それこそが名作の証しなんだろうと思いますよ~。

だから、こうやって、いまだに窪田くんのお芝居のみに焦点を当てた感想を書かないでいても、どんどん話が続けられるということですかね、自分にとっては。次回はおそらくこのドラマ版でのひとつのクローズアップポイントになった「時間と死」のことを書きたいんですけれど、まだまだやっぱり窪田正孝as成瀬には行きつかないかもしれないと言うww

色んなヘンなことをまだまだ書くとは思いますが、まあどうか大目にみてやってつかあさいということですかね(ようやくマッサンが通常運転してきてちょっと嬉しい今日この頃ですw)

No title

ああ,ましゅましゅさん,やっぱり大人です!
希美が病気じゃなかったら~とか,N作戦がうまくいってたら~とかいう書き込みを見ちゃうと,なんかドラマの真意が伝わってないのかな,ドラマにたらればを言っちゃうの?とがっかりしちゃってたんですけど,それだけ登場人物それぞれに,命が吹き込まれていた証拠なんでしょうね。
やっぱり,自分なりの解釈で浸った方が楽しいですしね!
私も奈央子さん,決して嫌いじゃないですよ。それどころか,野口さんにも同情しちゃう。
そういえば,成瀬がここまで反響を呼んだ,窪田正孝の演技に,まだましゅましゅさんの「分析」がありませんでしたね!
ぜひとも,お願いします。
高野さんとのシーン,お父さんとのシーン,事件の日の,目で安藤や希美を追うシーン…「ただ,一緒におらん?」だけじゃない,すばらしいシーン,満載ですものね。
なんかすっきりしてきたな。
そうそう,ST映画の番宣番組,珍しくこちらで一早く見れたみたいです。
黒崎さん,またまためっちゃかっこいいんですよねえ。
主役さんの後ろで,志田みらいちゃんとコソコソ内緒話してるところがもうすっごい可愛かったです!東京でのオンエアーもお楽しみに!

No title

もんちっちさん、こんばんわ~。コメントさんきゅーです!

やっぱり窪田くんのお芝居を好きになって、ちょっとびっくりしたことは、思った以上に色んな方が色んな見方をしてることだったり、そこから色んな楽しみ方を展開されていることですね~。ほんとね、毎日のように、目からウロコな感じですよね~。

自分の思っていることと同じような意見がdisられてたりすると、そりゃ腹も立ったりしますけれどw、窪田くんがあれだけ色ん表現ができる、色んな魅力を持つ俳優さんならではなんだなぁと思ったりしますねーー。だから、ちょっとおせっかいかもしれないけれど、そんな窪田くんの「多面性」自体を楽しんでもらえると嬉しいな、なんて勝手なこと持ってます。

さて、成瀬はまたまた新しい窪田くんの表現が見ることができましたね~。ふが僕も近いものがあると思うんですけれど、一言で言えば「抑制」「滲み出せないことですかねぇ。そんな中で、ぐっと「滲ませる」お芝居に代わるポイントがあって、そこにやられましたねーー。

また、1話から見返して、じっくり窪田くんのお芝居を語っていこうとおもってます!

で、いいなーー。STの特番。こっちは明日だったかな。本当に黒崎さんも大好きですよ~。朝市も大好きだし、今年はほんといい年でした~。

No title

こんばんは!
「時間と死」の考察ぜひに!
そもそも、希美父が自分は短命家系だからと、強制的に家族解散したことからのスタートですものね。すこ〜しだけだけど、彼の気持ちがわかるのは、父親が死んだ年齢に私が近づいてきたからかな〜〜などと思ったり思わなかったり。

で、若成派というわけではなくてね、情動を激しく揺すぶられたのはそうなんですけど、それを踏まえて大人の成瀬はしみじみとよかったな〜というのもあります。
今回のドラマとしてのNは、窪田ファンをひとまず置いといても素晴らしかったですね。お気づきとは思いますが、成瀬以外でもすべてのキャラクターに、私も、愛を寄せてます。今回はそうなっちゃいますよね。けれど、成瀬は窪田君がやってくれて本当によかった〜窪田くんの演じた成瀬と言う人物の、十五年という歳月ーーとても愛おしく感じます。監督さんから気持ちを隠してと言われていたという彼の演技、、、色んな意味で身を削り、さらなる成長をさせてくれた作品なのかな、と想像しています。(上からで失礼しましたww)
ましゅましゅさんの演技の分析を、私も楽しみにしています〜〜。

それでーー。西崎の安藤への失言(?)ですが、まずいでしょ〜と私も思いましたけど(笑)。まずは高揚感と安堵感があったのな〜〜西崎は自分は奈央子から直接助けを求められた人間で、手間取ったけれども、あともうすぐで自分は彼女を救い出せるのだ、という。希美は警察に言ったほうがいいといったけど、西崎は自分で救うことにこだわっていた。西崎と奈央子それぞれのそしてふたりの第一歩だから。希美の相手については、以前から、「明るいところに連れ出してくれる人間がいいんだ」とか、安藤をそそのかしていた。成瀬はなかなかいい男だけど、安藤にも、自分と奈央子のようにふたりの一歩を踏み出して欲しい、と。実際には、安藤はプロポーズの準備万端だったわけで、全くの読み間違いで、チェーン掛けへとつながってしまう。
でも西崎の表情からはよく分かんなかったですね、だから全くの想像です〜〜。でもこんな風に考えるのが未だに楽しくてーー!!読んでもらって、ありがとうございます!!

しかしながら、このエレベーターのシーンがあるから余計に奈央子さんの「私じゃないの、希美ちゃんを。。」のパンチ力が増強されたのかもしれませんね^^

では!

No title

ねむり箱さん、こんばんわ~。

確かにですね~、若く死を迎えるという状況であると特に自分の人生は・・・と考えるのでしょうね。希美の最後の選択も近いものがあったのかもしれないですね。ハワイの海に行った父と、故郷の海に戻った希美と近いのかもですね。

そいえば、知り合いの知り合いくらいの方ですけれど、死んじゃう病にかかってしまって、これに近い状況になった人がいたんですけれど、今思えば、私くらいの年齢で、病気とは関係なくても、色々と考える時期かもしれないですねぇ。

本当に今回の配役はそれぞれにハマってましたよねぇ。主要メンバーはもちろんこと、原さんと山本未来さんもよかったし、織本さんももう野原のおじさんはこの人しかいないって感じで。なかなかそんな風にすべての登場人物が、毎回毎回がっつり絡み合うドラマもなかなかないですからね。いいドラマを見せていただけたと本当に感謝の気持ちでいっぱいですね~。

監督さんがおっしゃっているように、成瀬の気持ちってなかなか見えないように作ってあるせいのかもしれないですが、すっきりわからないというか、解る分からないということを超えた存在、それこそ希美の縁人として「ただ、おる」存在に見えると言うか、努力とか葛藤とかあるのにそれを感じさせない不思議な感覚が、成瀬にはありますねぇ。

やっぱり、今までの窪田くんのドラマの中では、一番、「抑えた」お芝居で、物理的に短い振り幅で、あの「包容力」を出している、うーん、複雑だなぁと思いましたね。でも、ふが僕の監督さんと言い、女性監督は、窪田くんに「すぐには意味を取らせないような」表情を求めるところがあるなぁと思います。そこは面白いなと思いますね。

そして、西崎さんの本音の推理、ありがとうございます!。うわー、それは凄く新鮮な解釈ですねっ!。そうかぁ、安藤を奮起させていたと。広田さんがお店で成瀬を仕掛けてたじゃないですか、あれもちょっと不自然な気もしていたのですが、ちょうど対になっていたという訳なんでしょうか。

それはともかく、このドラマの基本トーンは、「想いはまっすぐ届かない・・けれど」なんですものね。このドラマって、色んな隠しルールがあるんで、考えがいがありますよね。私も明日には「時間と死」の話を書きますね。でも、おそらく、面白がってはもらえなさそうですけどww
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