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Nのために 最終話 その4:時は満ちて、死を前にして

このドラマの現在、2014年には3つの大事な「時」が交わっています。一つは、スカイローズガーデン事件の時効という「時」。二つ目が高野さんの定年という「時」。そして最後が、希美の間近に迫る死という「時」。3つの時が満たされる時、物語がまるでジクゾーパズルのすべてのピースが組み合わされたような一つの「完成」が生じました。

一つ目の時は、刑期が満ちた釈放された西崎さんが成瀬に希美の病気のことを伝えたことが成瀬の希美へのアプローチを引き起こし、2つ目の時は、高野さんの任期が満ちてなっちゃんの告白を呼び、それが高野さんに成瀬、安藤、希美に彼らのある意味で救いに繋がった、彼らを動かす重要な情報を伝えるという役目を与えました。

そして、3つめの「時」、人生が満ちて死を前にして、希美はトラウマの根源であった母への憎しみを解き放ち、成長した母に支えられて、ようやく本当に「前を向く」ことができた。そして、これら3つの「時」が重なった結果が、最終シーンの成瀬と希美の幸せな抱擁の絵を描きだしたのでしょう。

個人的に成瀬はそんな「時が満ちるのを待つ」存在の象徴だったように思います。自分は真相さえ知らぬ事件なのに好きな女性のためにその好きな女性との接触を絶ち続けていた成瀬。西崎さんが成瀬に連絡しなかったら、高野さんからさざなみ事件の真相を聞かされなかったら、「ただ一緒におらん」と言えたのか、島に戻って希美を迎える場所を作ろうと思えたのか、もしかするとわからないかったかも・・・とさえ思えるくらい、待ちの、悠然とした姿勢を貫いたように思えました。

でも、時は満ち、15年の経験を経て、色々な偶然も重なりながらも(自分で店を開くのではなく、雇われシェフとして呼ばれたというのが成瀬っぽいですよねぇ)、島へのトラウマを解消した余命短い希美を迎えるのにぴったりの場所を提供できる存在に成長していた。15年前にどん底の希美に「何ができる?」と尋ねて「何もない」と言われた無力な少年時代を思うと、やっぱり「時が満ちる」ことの象徴なんだなぁと思った訳でした。

さて、年内にようやくNのために本体の感想が終わりましたよ~。また、新年以降、全編見返しながら、窪田くんas成瀬の「不思議な」魅力を探っていきたいと思います~。
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No title

こんばんは。
ましゅましゅさんや皆んさんの感想を楽しく読ませてもらいました。
それ以外でも多くの方の感想を読み過ぎて、自分の頭の中で、自分の想いがまとまらなくなって、感想書こうと思うのですが、パソの前で唸って終わってましたww。でも、前回のもんちっちさんの自分なりの解釈で浸った方が楽しいとのコメントで、そうだな~って思って書くことにしました。でもこんなに書くのが難しいと思ったの初めてかもしれません。Nロス続出という人気の高さ、それだけ多くの人たちが、この一つの作品にいろんな思い特に愛情があるからかもしれません。
珍しく普段趣味の合わない主人までもが気に入ってしまうほど、誰々のファンとか関係なく、本当にいい作品だったんだなと思います。

そうですね~。このドラマは時というのが重要な役割をはたしてますよね。そして、その時と希美を繋いでいるのが成瀬だと思いました。

私はこのドラマを見ながら常に頭にあったのが、成瀬は暗の部分、安藤は明の部分担当という思いです。本当だったら、二人の男の人を同時に好きになるのはダメじゃないって思うのですが、希美の場合は有かなって思ってしまいました。私は希美は安藤のことも成瀬のことも同じくらい好きだったと思います。でも愛の形が違う。だから最後まで安藤には明るい部分しか見せずに別れ、ある意味死という暗の部分で成瀬を選んだのかなっとも思いました。もし死の病でなければ安藤を選んでいた可能性もあるなって思います。そこで気になるのが、もんちっちさんが教えてくださった、原作のn作戦2に成瀬が加担したきっかけにもなる希美の成瀬に向けてのずっと一緒にいたいとの言葉。
やはり、この15年間ずっと希美の心にいたのは成瀬。だから最後に希美は成瀬を選んだのではなく、成瀬に帰ったということなのかなとも思います。

三つ目の時はあまりにも悲しいけど、時が満ちるとともに、希美がずっと背負ってきた心の重荷から解放され、今までで一番穏やかな心で過ごせるのではと思います。もし物語が続くなら、もちろん死の恐怖と闘っていくのでしょうけど、でも最後の真っ青の海と空をバックに成瀬と抱き合う描写は、今までで一番穏やかで柔らかい空気を感じました。だから凄く良い終わり方だなって、いつまでもあのシーンが目に焼き付いて離れませんでした。

まだまだ思うことや書きたいことはあるのですが、やっぱり文章にまとまらないのでこの辺で終わりますwww。
新年からの窪田君as成瀬の不思議な魅力楽しみにしております!

No title

シャロームさん、こんばんわ~。コメントありがとうございます!

Nは感想を書くのが難しいっていうのなんだかわかります。自分で自分の気持ちが定まってないなぁ、妙に難しくなっちゃうなと感じてます。そんな訳で、こんな風にダラダラと書き続けて、自分の気持ちがどこに落ちていくのか見ていこうかなとかなんて思っていますので、シャロームさんもみなさんもまた思いついたことがあったらザクッと書きにきてくださいませ。

帰る場所としての成瀬。そんな感じですよね。「島の子成瀬」、成瀬=島、そんな風に感じることもよくありました。シャロームさんの感じ方とは違うかもしれないんですけれど、希美は色んな辛い思いをして出てきたからこそ、戻りたい場所(成瀬)があって、きちんとそれを乗り越えると最後帰るのは・・・ってことなのかもしれないですね。

成瀬が暗で、安藤が明。この対比は本当に上手く脚本も、演出も、そして俳優さん達の演技も本当にうまく、印象的にできてましたよね。あと、これは前にも書いたけれど、希美にとって安藤はこうありたいもう一人の自分であったから、おっしゃるように病気でなかったら、安藤と一緒に歩んでいたのかなぁと思いますねぇ。

なんか書いててちょっと思ったのですが、成瀬とは「一緒にいる」、安藤は「一緒に歩む」、そんな対比もあるのかなと・・・・と。で、今は、色々と開放されて、優しい気持ちになって、美味しものを食べて、徐々に元気になってるのかもしれないですね。希美の先行きに「生き続ける」という選択肢もないとは限らないので、先の運命はまだわからないかもしれないですねぇ(ちょっと人が悪すぎますかw)

またNの窪田くんのことも書いていきますので、何か思いついたらまた教えてくださいね~。

No title

ましゅましゅさん、おはようございます。

本当に面白い記事の数々、全部暑苦しくコメントさせていただきたいのをこらえながら読んでいたのですが、ここ2週間ほどもうほんとに怒涛のお仕事ウィークで(^^ゞ

今年はいきなりお邪魔して(ずっと来てましたが)、親しくお話しさせていただいて本当に嬉しかったです。
色々なご厚意も本当に感謝感謝です!

今日はやっと大掃除に取り掛かりつつ、お歳取りの準備もするという・・

新年明けてまた参ります!

では、よいお年をお迎えください。

No title

ましゅましゅさんの分析,深いです。
実は,このラストへの収束は,完全にドラマオリジナルなんで,
ましゅましゅさんの考察は,脚本家,演出家へのものになりますね。
原作は,さざなみ火災は希美と成瀬の絆を強烈なものにした事件としてしか描かれないので,時効は全く触れられません。
ドラマでは希美の余命と合わさって,すごくスリリングになりましたね。
実は,原作では希美の余命は半年です。
ドラマでいうと,成瀬君のそばに帰った辺りから,回想が始まる,って感じ。ここは心憎い演出だなあ,と思いました。
それと。成瀬君は自分の店を開いてます。小さい店,と表現されてます。
原作既読者は,オーベルジュと出たことから,希美ちゃんの看病から全部引き受けるという設定なのかとどよめきましたが,雇われシェフでしたね(笑)
希美の病気は,希美の弟から成瀬君に伝わりました。そして,和解したのは母親ではなく,なんと父親なんです。父親が島に余生を送れる場所を用意した。こっちの設定も見たかったなあというのが正直な感想ですが,ドラマの母親との和解はほんとに涙が出ましたね。
人に頼るもんか,と誰にもつかまらずに生きてきた希美の心を溶かすためには母親との和解のほうが説得力があったのかな。
シャロームさんの「成瀬のもとに帰った」はホント,適格な表現だと思います。これは原作でもそうなのかなあ,と感じます。
何しろ,原作は高校時代こそ希美は成瀬のことが好きだったのね,と思えるけど,安藤に対しては「寄り添う自分が想像できない」と思ってるし,成瀬君へのアプローチはN作戦への誘導臭がプンプンするし,恋愛要素が薄すぎるんですよね(笑)だけど湊かなえさんは純愛ミステリーだと言ってるから,強いて言えば成瀬君なんだろうね,と。
あらゆる意味で,ドラマは原作を大きく膨らませ,そのくせ,全く見当違いの着地ではないラストで,素晴らしかったと思います。
終盤でも船のチケットが出てくれば,もう少し,希美の心がわかったかな,とも思います。が,そこは安藤と成瀬を引き合わせ,希美の心の中にはずっと成瀬が居たと,他ならぬ安藤に言わせることで視聴者一同納得,という演出にしたのかな,と。
いや~,語りつくせませんね,N(苦笑)。

No title

花草さん、こんにちは~。暮れの総ざらえ、お正月の準備、お疲れ様です!私も今ようやくおせちの準備がようやく終わって、ひといきついているところです~。

そうですねー、今年は私も花草さんと色々お話させていただけて、本当に楽しかったです。来年もこんな風にやっていると思いますので、またよかったら遊びにいらっしゃってくださいね~。

本当にこのところ濃密なので、1月10日の映画版STまでずいぶん時間があるように思っちゃいますよ。でも、あっと言う間なんでしょうねーー。やいや、それでは、来年のことを思いつつ、よいお年をお迎えくださいね~。

No title

もんちっちさん、コメントありがとうございます~。今年も本当にお世話になりました!

このドラマ版のスタッフは相当入念に物語を紡がれるメンバーだと思うので、原作と違う点がこのドラマで伝えたかったことの大きなポイントだだと思うんですよねぇ。希美の気持ちの中に2つの違う方向性を据えて、その揺れをクローズアップしていたのは、スタッフの狙いであったろうし、希美のようなトラウマを抱える人間のリアルな描き方だったかな~なんて思います。

だから、もんちっちさんのように原作と比較しつつ、相違点を拾って行けたら、また面白いんでしょうね~。ただ、自分は結構自分の中で世界を構築し過ぎるところがあるので、後から経験した作品を読むときに色眼鏡がかかっちゃうところが問題ですかねww。

で、原作ではあの父と和解するとのことですが、今日、2ちゃんねるに母親役の山本未来さんのお父さんの寛斎さんが、希美と同じような境遇だったこともあり、この改変に繋がっているのかもという話が書いてありましたね~。ドラマ版のあの父さんや愛人の描き方だと、さすがに和解はありえないでしょうから、自然だったと言うこともあるし、色々と隠された意味もまだまだありそうですね。

成瀬くんがオーナーシェフから雇われシェフに変更になったのは、個人敵はすごく納得!です。地盤を全部なくしてしまった成瀬がオーベルジュを立てようとしたら、やっぱり相当「上を目指す」ということを徹底しないと嘘くさくなるし、それはドラマの成瀬に与えられた特性からは外れるかなって思いますね。

本当に、色んなアプローチで、楽しみが発見できるんですね。もんちっちさんのコメントだけからも本当にあれこれ考えることがありました。また、来年もどうぞよろしくお願いいたします!



No title

こんばんは!
今日仕事納め〜〜ヒャッホー!!

紅白みながら、コメントです。
今年は何かと色々本当にお世話になりました。コメント、とくにNでは沢山書かせて頂きました。ましゅましゅさんはじめ、こちらで書かれる方は、皆さん文章もこなれていて内容もしっかりされていますねーー。自分はまとまりが無かったり突飛だったりすることもあり(汗)ご迷惑だったかも。

とはいえ、本当に個人的なことをいえば、小さいコメントでありながらも、自分にとっては、大きな想いの発露の場所であったなーー、と。またそれに対して、丁寧に返信下さり、ずいぶん楽しい想いをいたしました。なんかしみじみするのは、きっと年の瀬だから^^

本筋とは逸れましたが、またこの記事にコメントさせていただくと思います!!

ましゅましゅさん、皆さん
良いお年を〜〜!!

ではでは。

No title

ねむり箱さん、こんばんわ~。年の瀬のお忙しいのに、コメントありがとうございます~。お返事すっかり遅くなってすみません。

色々とバタバタしていて、まだ紅白見ていないんですけれど、朝市、ちゃんと登場したそうですねーー。ホントに、最後の最後まで充実した一年でしたね!

ねむりさんの文章、やわらかくって、でも、核心をついてる感じで、すっごく好きです!どの方もそうですけれど、こうやって色々と聞かせていただくのがホント楽しみで、ブログを続けているのかなぁと思います。みなさんが楽しんでくださっているなら、もっと嬉しい~。ぜひぜひ、来年も色々と聞かせてくださいませねーー。

さてさて、ほんとに今年も収まりそうですね。よいお年をお迎えくださいませ~。

No title

明けましておめでとうございます〜〜

今年もまたあそびに伺いますので、どうぞよろしくお願いいたします^^

紅白も終わり、ST公開を待つばかりですねーー
紅白の朝市、めちゃ可愛くてやられましたーー
うちの子いはく、朝市のリズムの取り方、右右、左左なんじゃないの〜〜(笑)
私は鈍いのでよくわからなかったですけど。とにかく明るい笑顔が可愛過ぎで。そしてなぜか朝市、いつもより(?)柄が大きくみえました〜〜
Nの番宣はトーンが低かっただけに、余計にかな。

で、年をまたいでしまいましたが。
ましゅましゅさんの記事を拝見して、改めて色んな「時」が交わってそれらがうまく収束した最終話だったなーーと、気づきました。パズルのピース、確かにですね〜

登場人物たちを縛り付けていた、時効、定年、余命、という切迫した時間感覚が、見ている私たちをハラハラドキドキさせ、時間というものの残酷な面を突きつけていたように思います。
けれども、エンディングの始まりとなる、なっちゃんの罪の告白からは、すこしずつ時間がもつ異なる面が現れてきた。希美の余生を思っての西崎の成瀬への電話、成瀬のアプローチ、希美の母への向き合い、安藤の得心、高野夫妻の新たなスタート。気づいてみれば、時間は厳しくも優しい、そんな終わりだった気がします。希美にとっても。

また、時間ぐすり、という言葉も思い出しました。希美母とは漁港で働くシーンを影から見たりと少しはプロセスを経ていたけど、希美父と希美の間は運命が逆転する皮肉がありこそすれ何の接触もなく、時だけが流れている。けれども、最終話での母との会話中の「呆れた」は文字通りの呆れたで、父への憎悪は感じられなかった。これは離れていた時間の効用かと(笑)。西崎もまた、自ら服役という道で、刑期という時間をくすりとしたひとなのかも。また、これから必要とする人もいそうですが。。。

「時を満ちるのを待つ象徴」成瀬。この言葉だけでしみじみですが、彼の大人になる過程を身近で見守る人がいなかったこと(希美には野バラのおじいさんがいた)を考えると本当に切ない気がしますが(高野さんが成瀬に謝ったのはそういうことかな〜と思ってます)、職を身につけ本当に立派な大人になった(きっと仕事上で彼を支えてくれる人がいたんですね)。そして、つくづく、ふたりして素敵なエンディングで良かったなーーと思います。

ではでは。


明けましておめでとうございます!

ねむり箱さん、コメントありがとうございます~。今年も色々と一緒に楽しんでいきましょうね!

ホントに紅白の窪田くんというか朝市さん、笑顔で一杯でしたね~。この笑顔が好きだったんだと改めて思いました。で、おっしゃるとおり、最近の黒崎さんモードの窪田くんの微な笑顔を見ていると、番宣とか舞台挨拶の時とか、その役が入ってんですね、きっと!
ホントに朝市さん、可愛かったです。また、こんな役に出会えるといいですね~

で、Nの感想もありがとうございます~!こちらはまた後ほどお返事いたします~

No title

ねむり箱さん、再び、こんばんわ!お返事遅くなりましてすみません~。

最終回の前までは3つの時間軸を行ったり来たりしていたのを、最終回でぐいぐいと未来に向かってまとめあげていく一気感が爽快な感じさえありましたよねぇ。

で、「時間ぐすり」、本当にまさしくですね。いい言葉ですねぇ。あの父親のことを勿論許している訳ではないけれど、突き放して、あまり感情を害されずにいられる。西崎さんも、色んな傷を負いながら、それに向き合うために10年間を要したんでしょうねぇ。

でも、ひとりでいたからこそ、時間をかけて、自分自身の力で抜け出す道をじっくりと見つけられた気もしますねぇ。そして、その力があれば、自然に助ける人々もあらわれる。そして、希美を支える力を蓄えることもできたのかなぁと思います。

ほんと、人のあり方って、どんな風でも、どんな形でも、さまざまな温かい意味がこもるんだなぁと実感したNのためにでしたねぇ。
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