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下流の宴 第8話

あ~あ、残念ながら最終回。サブタイトルは「果てなき戦い」です。2年を費やした受験勉強のかいもあり、珠緒は念願の医大合格を果たします。由美子さんとの因縁を持ち、珠緒の受験指導をしていた島田くんが一報を聞いて「勝った!」と力強くつぶやいたように、「上からの見下し」に対する「下とされた者のプライドと愛」をかけた戦いに珠緒は勝ちぬいたのでした。そればかりでなく、島田くんと健治さんの両方が言うように、努力と言う無限の可能性スキルを身につけて、自分の明日を切り開いた珠緒は、翔ちゃんはもとより自分たちよりもずっと上に行ってしまったのでした。

ようやく、福原家からの結婚の許しも得て、教会の下見に行く翔ちゃんと珠緒。古風な教会に、白いシャツと白いワンピース姿の二人。翔ちゃんは中にTシャツを着ているものの、少しゆとりのある白シャツのエレガントな印象が強くて、まるで結婚式のよう。しかし、幸せいっぱいの珠緒を前に翔ちゃんは突然別れを告げます。「珠緒、俺達、別れよう」。愕然とする珠緒。医者になろうとしたのも、受験勉強を頑張ったのも、みんな翔ちゃんとずっと居たかったから、翔ちゃんと結婚したかったからです。泣いて、叫んで、自分には翔ちゃんが必要なんだと必死で訴えます。

しかし、翔ちゃんは言います。「自分はずっとプーのままだ。自分はずっと変わらない。珠緒が医者になるため、そして医者になってずっと努力し続けたら、きっと自分のことを軽蔑するようになるだろう。たとえ、もし、そうでなくっても、一緒に医者を目指す珠緒の周囲の人たちは、自分のような人間と一緒にいる珠緒のことを馬鹿にするだろう」と。「自分は珠緒のように頑張る人のそばにいるのがダメなんだ。そういう人と一緒にいると辛くなるんだ。珠緒はもうあっち側の人間なんだよ。でも、自分はずーっとこっち側だ」と涙を流し声を震わせつつも、静かに珠緒に決別の言葉を送ります。

こんなに情けない言葉なのに、決して弱々しくはない、冷たさも感じる程の毅然とした、遠いところに自分を置いた表情と声。一方で、異なる価値観や生き方を獲得してしまった自分たち、特に珠緒がまっすぐ生きていくのに必要なことを伝える、涙をこらえながらの優しい表情。珠緒は翔ちゃんの気持ちが変わらないことを悟り、一人去っていきます。

その始終を影から見ていた由美子さんは本当に本当にようやく衝撃を受けます。破談の報告を家族一同に告げると、当然のことながら、みんなから翔ちゃんは非難を受けます。でも、由美子さんは「翔は努力の意味が本当にわからない子なのです。そして、そうさせてしまったのは私なのです」と初めて翔ちゃんの弱さと、その原因は自分にあることを、みんなの前で認める言葉を発することができたのでした。その言葉を聞いた翔ちゃんはびっくりしたようにようやく母の顔をじっと見つめます。

その後の福原家は、可奈も子どもを連れて出戻ってきてしまい、貧乏暮らしも板についてきました。ご飯と漬物とおつゆの食事。全員、ファストファッションのジャージー姿です。翔ちゃんは今でも漫画喫茶で働いていて、その働きぶりが認められ店長にと言われますが、他の店員を叱ったり、店の運営のため頑張らなきゃいけない仕事はいやだとあっさり断ったそうです。家族全員がっかりですが、そのトーンはどことなく明るく、ダメな自分たちを受け入れて、久々の家族団欒をする余裕がようやく漂ってきていたのでした。

ある晴れた日、翔ちゃんは珠緒と一緒に行った公園でひとり、芝生に寝そべっています。いままで見つめるだけだった小さなアリを自分の手の上に載せて、「お前も努力しているなぁ」とニコニコ顔で遊ばせています。そして、陽の光を浴びて、本当に幸せそうに、ネコのようにごろんとお腹を見せて転がるのでした。一方で、由美子さんは出戻ってきたまだ赤ちゃんの孫に、「あのお姉ちゃん(珠緒)のように、努力して、頑張るのよ~」とあっけらかんと語りかけ、博物館に恐竜を見せにいそいそとベビーカーを押していきます。

そんな風に二人の様子は結局のところ変わりません。変わったのは、ふたりが明るくリラックスした表情になった、そんなことだけかもしれません。それを袋小路ととらえるか、小さいけれど大きな一歩ととらえるか、それはドラマを見たひとりひとりに任されている。そんなエンディングがとても納得できる、懐の深い本当のドラマだったように思います。

なんか、本筋だけで、随分長くなってしまいました。本当は、島田くんの色気のこととか、珠緒とお母ちゃんの深い愛とか、一番共感できる健治さんのこととか、鉄道バーの蛭子さんのお言葉とか、「しんどい仕事がしたい」と言ってしまった珠緒の将来において翔ちゃんが本当に必要になる瞬間や、反対に翔ちゃんが行き詰まり本当に珠緒が必要となる瞬間(このへんは妄想w)とか、そして窪田くんの一挙手一投足について色々と書きたいのですが、また思いついたら書きます~。ほんと、濃いドラマだったです。
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